東京にて

12月23日。久々の東京。少し時間があったので東京都写真美術館へ。
映像をめぐる冒険という展示の中にAuthagraphと呼ばれる方法で現した地球表面の世界地図があり、その地図は二次元平面で結晶格子状に並べる事ができ、それが見事なp2対称性(a=b, γ=60º)を持っていたので個人的な親近感が湧いてしまった。
その後、サンタの格好をした大量のハーレー集団が通り過ぎる原宿をさまよって辿り着いた場所で、石川さんと御手洗さんのブータンの話を聞くひととき。東京には色んな物や人や情報がごちゃごちゃと混在していて、いまいち現実感が追い着かない。
夜は友人らと新宿の思い出横丁にて焼き鳥とビール。新宿に思い出はないけれど、彼らとは近況報告や今後の事などとめどなく話しつづけられた。めいめいが違う自分の日々を送りながらもどこかでニアミスしている、そんなゆるい繋がりがあるのはやはり面白い。
程よく酔ったまま夜行バスに乗り込む。3列シートの1号車よりも安い、4列シートの2号車だったが、おかげでか乗客が少なく広々快適に寝ることが出来た。


12月25日夜。女川での用事が済んだ後、石巻駅で先輩と約半年ぶりに再会して飲み屋へ・・・の前に、かまぼこの白謙が開いていたので立ち寄って、兄の家と実家にかまぼこ詰め合わせセットをお歳暮代わりに送った。そして当然、僕も先輩も自分用に笹かまぼこを1本買い、もぐもぐしながらアーケード街を歩いた。
お互い積もる話やくだらない話や辛い話をしつつも、話の中心には常に「ひと」individual があった様に思う。
ひとりひとりの人にはそれぞれの背景と日常があって。
一人の人ができるのは実際ほんとうにミクロな事な訳で、だからといって意味が無いわけでも軽んじてよい訳でもなく、皆が日々をこなしていける事が大事なのだと思う。