槍への道
遭難回避・セルフレスキュー関係を勉強しようと思って
とりあえず図書館に行ってあったのがこの一冊。
- 作者: 泉康子
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2004/09
- メディア: 文庫
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求めていたのとは少し違う、まさにドキュメントだけれども
何故か読むのが止まらず未明の3時までかけて読了。
山岳遭難というものは
ただの事故では済まず、多くの人間の実存そのものを交えたなにものかになる。
それを感じた一冊でした。
とりあえずここでは、
昨今忘れがちな伝統的な登山の習慣を指摘しておく。
- 山の中、特に冬の縦走中に積極的に他パーティーと情報交換することにも意味がある。うっとうしくない程度にパーティー名や行程を訊いてみる。そのとき人数・特徴(服装、装備、歳、背丈)を記憶しておくことも大事。同じ意味で、テントに会名を書いておくのは効果的。
- 登山届はその山域に登山者がいたことを示す大切な情報源。
これらは、何かあった時に大事になるのは、まず情報であることに起因する。
- 山に入っている者同士が同じ山の仲間だという意識をもって、何かあったら助けあえるような相互扶助の意識をもっておくべき。
これはきれいごとの理想ではあるけれど、
それが失くなってしまったら僕は山に登りたいとは思わない。
それにしても、ちまちましたクライミングばかりで
心を削るような冬山縦走は結局やらず仕舞いだなあ・・・。
追記
本へのリンクを作成していると、関連した書籍が表示されていたので
今後の参考にメモメモ。
『ドキュメント気象遭難』羽根田治著、山と溪谷社
『生還―山岳遭難からの救出』羽根田治著、山と溪谷社
『山の遭難 生きた、還った―セルフレスキューの秘訣』永田秀樹著、東京新聞出版局