シチリアの岩場巡り・Cavadonna


三日目。
朝、日が昇る頃にEl Bahilaを出発し、Autostradaをひた走って島の全く反対側に位置するシラクーサへ。パレルモ市街通過時の渋滞があったり、サービスエリアでのんびりしたりしたのもあって5時間ほどかかった。
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高速道路脇のガソリンスタンドに併設した売店。こんな所でも美味いエスプレッソと、クロワッサンやカンノーリ(シチリアの郷土菓子。こんなの。甘そうに見えるけど中に詰まってるのはクリームではなくリコッタチーズ。)が当たり前のように売っている。ブラボー。


Autostradaを下りるタイミングが難しいけれど、ガイドブックの説明に従えば確実に駐車場まで辿り着ける。
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駐車場から畑の中をアプローチしていくと
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岩だらけの渓谷が眼下に広がりテンションうなぎ登り。(ちなみにここはちょっと道に迷って迷い込んだ崖っぷちからの眺め)


アザミ系の植物を多少かき分けながら踏み跡を辿り、少し急な谷を下りる日本的なアプローチを経て渓谷に降り立ち、壁の端まで歩くと・・・
Gavadonna
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どどーん。(クライマーが二人いるのが見えますか?)


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7bだか7cのルートでランジするドイツ人クライマー。
ケイブの周りから中まで薄かぶりやどっかぶりの7台や8台がごろごろ。


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そんなケイブには目を背けて側壁の"CREMERIA"(6b+)を登る僕。(撮影Andrea)
おお、まるで雑誌の表紙みたいじゃないか!(← 絶賛パンプ中)


この後、ヌンチャクが残置されていた"PERVERSI E DELUSI"(7c+)に取り付いてみたけれど、バネがさびて閉じないゲートの残置ヌンチャクに悲鳴を上げながらテンションかけまくり。どっかぶりのオーバーハングがそのまま覆い被さってきて、さらに天井に飛ぶようなランジが現れて終了〜。・・・こえーよ。
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"PERVERSI E DELUSI"のはじまり。この後すぐ泣く羽目になるとは露知らず。(撮影Gon)
日本に戻ってから7c+ってなんぼやったんやろ・・・て調べたら、5.13a!ヽ(゚д゚ )ノ゛ デキルカイ!


着いたのが昼頃なのであまり本数出さずに切り上げました。こんなきれいで巨大な岩場が海外にはごろごろしてるんだなあ。いいものを見させてもらいました。
リゾートクライミングだけでは飽き足らないツヨツヨクライマーはこの岩場に通うべし!

  • 泊まる所に関して


岩場が道路から離れているので、ガイドブックにも書いてある通りケイブの下というか中で雨の心配無しに寝られそう。谷底の草原も気持ちよさげでした。
今回我々は、近くのFloridiaの町で買い出し&晩ご飯の後に、岩場の近くにあったAgriturismoを見つけて泊まりました。Agriturismo Limoneto。ハイロフト付きの広くて快適な一室に5人寝て、朝食付き。
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家の庭にレモンの木が生えてるなど、レスト日に一日のんびり農業体験をするのも良さそう。
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にゃー。
近くには他にもLa FrescuraCase DammaといったAgriturismoもあります。
他、シラクーサの町まで下りれば安めのB&Bなどがあるようです。(Lonely Planet情報)


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Floridiaの町は意外と大きくて、中心部には趣のある教会が建っていました。