シチリアの岩場巡り・概要

年末年始にかけてイタリアに行って、シチリア島バカンスライミングツアーをしてきました。
せっかくなので見た限りでの情報をここにまとめてみます。
どれぐらい暖かいのか分からなかったけれど、行ってみれば5日間晴れ続きのおかげで日中はTシャツ一枚で登れる最高のコンディションでした。感覚的には9~10月の芹谷といったところ。西ヨーロッパは大寒波でフライトが軒並み止まるような事態だったようだけれど、地中海はそんなことまったくおかまいなくのんびりぽかぽかしていました。
石灰岩質なのか、岩は島中どこにでもでっかいのがゴロゴロしている状態。そんなわけもあり情報もフリーばっかりで、ボルダーに関してはよくわかりません。

  • トポ

"DI ROCCIA DI SOLE - Climbing in Sicily"
というガイドブックでほぼ完全に対応できる。岩場のおおよその場所とアプローチから、その周辺での宿泊施設についての記載もあり、これにあとシチリア島の道路地図があれば岩場に着ける。
今回はスウェーデンから合流する一人がこの本を既に入手していたので、こちらで買っては行かなかった。ただしシチリア島の現地で手に入るかは不明。尚、上記サイト"Climb Europe"で購入する場合は日本向けの海外発送も可能のようだ。
ちなみにSan Vito Lo CapoのEl Bahilaキャンプ場には紙切れ一枚のトポが置いてあって、新ルートまで載っているので入手すべし。

  • ガス缶

これが一番困った。
登山用品店自体がシチリアのどこにあるのかろくに調べもせず行って、現地で適当な雑貨屋さんに入ったら、我々が日ごろ目にするスクリュータイプの着脱可能なガス缶はなく、バーナー本体にぶすっとさし込んでしまい使い切るまで外せないタイプのガス缶しかなかった。開き直って、このタイプのガス缶とバーナー本体を買ってしまえば良かったのかもしれない。あるいはMSRを持ってくるとか。
結局ずっとガス火器無しで過ごした。一体どこで手に入るんだろう?

  • アクセス

飛行機の場合は、西の方の岩場(San Vito Lo Capoなど)に行くならパレルモ空港、東の方の岩場(Cavadonnaなど)に行くならカターニア空港から入るのが便利。
ちなみに預け荷物が20kgを超えると面倒なので、60mロープは5人で3本・テント持参は2人、と共同装備を各人に振り分けてアレンジした。
フェリーもパレルモ行きの便がイタリア本土の各港から出ているので、のんびり船旅を楽しみたい場合は良さそう。てか、乗りたかった・・・。Cavadonnaで会ったドイツ人グループはミュンヘンから延々車でやってきてフェリーで海を渡ったと言っていた。
ほか詳しくはこのサイトをご参考下さい。

  • レンタカー

これも困ったー。
レガシィサイズのをインターネット経由で予約していたにも関わらず、インターネットの予約会社とレンタカー会社のとの連携がうまくいってなくて、空港についてみると実は予約も車の用意もされていなかった。iPodを聞けるオプションまでつけてたのにー。涙
しょうがないので、その場に並んでいる他のレンタカー会社をいくつか当たってみて、奇跡的に目的にあったサイズの車を借りることは出来たけれど、当初より高くなってしまった。でもまあ最後まで無事走れたから結果オーライ!
国際運転免許証が必要なので、予め日本で手に入れておく。

うまし。
イタリアだからなのか、空港でもコンビニでも売店でもだいたいどこでもエスプレッソが1ユーロが飲めるのも素敵。
この時期暗くなるのが5時頃で、レストランがまともに開くのは7〜8時ぐらいからと遅めなので、晩を外食で済ますなら、その間にスーパーで翌日の買い出しするのが良い。
しかし何より食事に困らなかったのは面子にイタリア語を話せるナイスガイがいたおかげ。
Grazie, Andres!



岩場編に続きます。



  • 2011-01-18 追記

Gonからの情報により、パレルモ市街でガス缶が手に入る店がひとつ判明。
Genchi Extreme
場所はVia Camillo Benso Conte di CavourとVia Romaの二つの通りが交差したところ。
ライミングギアも置いているようなので必要な物を買い足す事が可能。トポは置いていたけれどイタリア語版しかなかったらしい。