A Competitor

ところで。
セミナーの準備をしているときに発表3日前になって、どっかで聞いたことがあるようなキーワードが入ったタイトルの論文を発見。
その名も「○○の××の決定要因」


・・・えっと、まさに○○の××は僕が去年論文として出した時の対象ですが。
まさにそれとだな。
・・・えっと、この部分とこの部分に起こっている事が大事なはずなんですが。
そこは関係無いとな。


途中までは大筋で一致していた結果が途中から全然違う方向へ進み、ひととおり人(=僕です)の仕事を否定しまくったあげくに予想していた泥沼へ突入して、結果だけ見るとそれらしいけれど「それで、結局××は一体何なのよ」という疑問には答えられないまま、言いたいだけ言って終わり。


うーん。
自分の論文が引用されるのは嬉しいけれど、前進的な仕事ではなくて反論が先に来るとはなあ。
実験系としてはこちらの方が直接的で確実性が高いはずだし、まだ知られてない微妙な要因が隠れているために起こった矛盾なのだろう。僕自身、他の可能性の余地を残したまままとめたのも良くなかったけれど、お互い結果は結果。再現性や矛盾を積み重ねながらサイエンスは前進するかしかないのだろう。


暇なときに検証してみるかあ。(=ヒマじゃないからやらない。昔の仕事だし。)