地図を見る#01

今、古本屋で見つけた冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見という本をちょっとずつ読んでいる。
今まで僕が読んだような「地球を旅する」系の本と一風違って、投資家の視点から記述される旅および世界の様子がなかなか面白くて、最近このせいで寝る時間が遅くなっている。
しかし寝るのが遅くなる一番の原因は、Google Earthだ。


昔と違い、今や本の中で登場する行程や町ひとつひとつについて、衛星写真や航空写真さらには投稿写真を見ながらもっと具体的に想像しながら追うことが出来る。地図上にリンクされるWikipediaなどまで読み始めたらキリがない。
見れば見るほどに、あそこに行ってみたい、ここにも行ってみたいという気持ちが湧いてくる。


その気持ちをちょっとずつ外に流し出すために、地図を見ていて気になった所を取り上げてみることにした。


Goole EarthじゃなくてGoogle Mapなのは申し訳ないけれど、今日はここ。

大きな地図で見る
本文中でも触れられる、アラル海
地図を見ると何の変哲もないけれど、「地図」から「写真」に切り替えてみると干上がって湖の面積が大幅に減っているのが分かる。
もともと流出河川のない湖で、二つの河川から流入と自然蒸発でバランスの取れていた大きな湖(北海道ぐらいの大きさはある)だったのが、灌漑用運河の建設によって水量が減って干上がり、塩分濃度も上昇して生態系が壊滅してしまったことで有名。詳しくはwikipediaを参照。


映画の話のようで面白いのは、以前はアラル海の真ん中に「絶海の孤島」がありその地理的条件から旧ソ連時代には細菌兵器の開発が行われていたのに、今や半島状に地続きになってしまったという笑い話の様な笑えない話。
その跡地の写真まで家庭で見えてしまう、なんとも不思議な時代になったものだと思わずにはいられない。それでも、どこか背中が寒々とする。
自分の目で見て肌で感じてみたらどうなのだろうか?
昔漁業で栄えていた頃の道路は生きて残っているのだろうか?